フランスにおける新型コロナウイルスの発生状況(2020年2月28日~3月6日)

令和2年3月6日

2020年3月6日・午前

●昨日,仏で新たに138人の感染者を確認し,現時点で合計感染者数は423人。うち,死者は7人(男性6人,女性1人)。

●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏内の感染者数は計63人。リヨン市を含むローヌ県は昨日から7人増え,現在12人の感染を確認。

●ECL(Ecole de Commerce de Lyon)で,イタリアから帰国した職員1人の感染が確認され,リヨン9区のキャンパスは3月20日まで休校を延長。

●報道によれば,共和党のJean-Luc Reitzer国民議会議員(Haut-Rhin県選出)が感染し,ミュローズ市で入院中。同じく国民議会議のカフェテリアで働く職員1人が感染,同レストラン職員も感染疑いで検査中。

●アカデミーによれば,小学校,中学校及び高校は当初予定どおり授業を行うとのこと。他方,予定されている外国への修学旅行は中止(集団発生地域を除き,国内は予定どおり実施)。

●報道によれば,イタリアでは過去24時間で死者が41人増えて計148人。感染者数は3,858人。

●なお,3月5日時点で日本の国内感染者数は349人。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10001.html

●新型コロナウイルスに関する最新情報を収集し,感染予防に努めてください。

(参考)
厚生労働省特設ホームページ(トップページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
 

2020年3月5日・午前

●報道によれば,昨日,仏で新たに73人の感染者を確認し,現時点で合計感染者数は285人(死亡者4名,重篤者15名)となっています。

●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏内の感染者数は計52名。内訳は,オート・ザヴォア県で39名,ローヌ県で5名(リヨンで1名増),アン県で4名,サヴォア県で2名,ドローム県で2名です。

●3月20日~30日に予定されていたリヨン国際見本市(20万人の来場者見込み)は,5月16~24日に延期。Baby et Kidexpoサロンも5月16日及び17日に延期とのことです。

●ルーブル美術館は昨4日より再開,リヨン・コンフリュアンス博物館も衛生面ので対策を強化し,引き続き開館を続けるとのことです。

●新型コロナウイルスに関する最新情報を収集し,感染予防に努めてください。
 

2020年3月4日・午前

●フランス連帯保健省は,フランスにおいて新たな21例の新型コロナウイルスの感染例が確認されたことを発表し,合計感染者数は212名,死者は4名となりました。報道によれば,上記のうち5名は同じ家族内での感染であり,ミュルーズ市(Mulhouse)の教会で2月17日から24日に開催された2000人規模の集会に参加していたとのこと。同集会の参加者で感染が疑われる症状がある場合には,15番(SAMU)に電話するよう呼びかけています。

●現在,オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ州(地域圏)内の感染者数は,オート・ザヴォア県で29名,ローヌ県で4名,アン県で3名です。

●フランス首相府及び連帯保健省は,中国,シンガポール,韓国,イラン及びイタリア(ロンバルディア州,ヴェネト州,エミリアロマーニャ州)からフランスに入国し,14日以内に呼吸器感染の兆候が発生した場合,通常の医師・病院にかからず,15(SAMU:救急医療サービス番号)に電話するよう呼びかけています。

●新型コロナウイルスについての情報収集,上記の感染国からのフランス帰国後に助言を受けたい場合はフリーダイヤル番号(0800 130 000:24時間体制)に電話するよう呼びかけています。

●新型コロナウイルスに関する最新情報を収集し,感染予防に努めてください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599643.pdf

2020年2月29日・午前

●フランス連帯保健省は,フランスにおいて新たな19例の新型コロナウイルスの輸入症例が確認されたことを発表しました(フランスでの合計感染者数は57例)。また,そのうち6例は2月25日に発生したオアーズ県の患者達に関連していると述べています。

●また,同省は子供達が中国(本土,香港,マカオ),シンガポール,韓国及びイタリア北部のロンバルディア州(ミラノ等)とヴェネト州(ベネチア等)からフランスに戻ってから,14日間学校に通わせてはならない,また、挨拶の握手やキスも勧めないと述べています。

●上記の指定国・地域からフランスに戻ってから,14日以内に呼吸器感染の兆候が発生した場合,通常の医師・病院にかからず,感染の疑いがある場合は15(SAMU:救急医療サービス番号),他方で,新型コロナウイルスについての情報収集,感染国からの帰国後に助言を受けたい場合はフリーダイヤル番号(0800 130 000:24時間体制)に電話するよう呼びかけています。

●モナコ政府は,同国で初となるコロナウイルスの症例を発表しました。同患者はフランス保健大臣が発表した新たな感染者19名には含まれていないとのことです。

●新型コロナウイルスに関する最新情報を収集し,感染予防に努めてください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599643.pdf
 

2020年2月28日

【ポイント】
●27日,フランス連帯保健省は,フランスにおいて新たな20例の新型コロナウイルスの輸入症例が確認されたことを発表しました。

●リヨン市内では,50代の男性がクロワルッス病院の集中治療室で治療を受けています。また,報道によれば本日,オートサヴォア県アヌシー近郊で新たに6名が,ニースでも同市で初めてとなる1名の感染が確認されたとのことです。

●フランス首相府及び連帯保健省は,中国,シンガポール,韓国及びイタリア(ロンバルディア州とヴェネト州)からフランスに戻ってから,14日以内に呼吸器感染の兆候が発生した場合,通常の医師・病院にかからず,15(SAMU:救急医療サービス番号)に電話するよう呼びかけています。

●新型コロナウイルスに関する最新情報を収集し,感染予防に努めてください。

【本文】
1 フランスにおける新型コロナウイルス輸入症例の発生
 2月27日,フランス連帯保健大臣は,フランスにおいて20例の新型コロナウイルスの輸入症例が確認されたことを発表しました。また,そのうち12例は2月25日に発生したオアーズ県の患者達に関連していると述べています。
 報道によれば,リヨン市内で50代の男性が26日に発熱し,サンジョゼフ・サンリュック病院で新型コロナウイルスの陽性反応が出たため,現在,クロワルッス病院の集中治療室で治療を受けています。この男性は,アジアやイタリアへの渡航歴がなかったとのことです。サンジョゼフ・サンリュック病院では,入院患者1名に新たな感染者が出た模様です。また本日,オートサヴォア県アヌシー近郊のLa Balme de Sillingyでは、新たに6名の感染が確認されました。先に確認された感染者1名が,2月15日に人口約5200名のコミューンでのイベントに参加し,他にも120名が同席していたとのことで,現在,検査が進められています。

2 フランスにおける防疫対策措置
 フランス首相府及び連帯保健省は,中国(本土,香港,マカオ),シンガポール,韓国及びイタリア北部のロンバルディア州(ミラノ等)とヴェネト州(ベネチア等)からフランスに戻ってから,14日以内に呼吸器感染の兆候(発熱,咳,呼吸困難など)が発生した場合,通常の医師・病院にはかからず,15(SAMU:緊急医療サービス番号)に電話し,滞在していた渡航先を通報し,指示を仰ぐよう呼びかけています。
(参考)
フランス首相府ホームページ
https://www.gouvernement.fr/info-coronavirus
フランス連帯保健省ホームページ
https://solidarites-sante.gouv.fr/soins-et-maladies/maladies/maladies-infectieuses/coronavirus/coronavirus-infos-voyageurs#
ニューカレドニア保健省
https://dass.gouv.nc/actualites/18-02-2020/coronavirus-foire-aux-questions

3 フランスにおける新型コロナウイルス輸入症例の発生
 フランス連帯保健省は,フランスにおいて38例の新型コロナウイルスの輸入症例が確認され,2名が死亡し,12名は回復したことを発表しています。他方で,今後も発症例が確認される可能性があるとも述べていたところ,新型コロナウイルスに関する最新情報を収集し,感染予防に努めて下さい。
参考:新型コロナウイルスに関する注意喚起(その4)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C020.html

4 厚生労働省(日本)の取組
 厚生労働省では,新型コロナウイルスに関する特設ホームページを設け,同省の取り組みや対策を紹介しています。
 また,同省は,各県に「帰国者・接触者相談センター」を設置し、新型コロナウイルス感染症が疑われる方の相談を受け付けています。同センターでは、相談内容から同感染症の疑いがあると判断した場合、その方へ適切な診察を行う「帰国者・接触者外来」への受診調整を行っています。各都道府県が公表している帰国者・接触者相談センターのページは以下のリンクを参考の上、ご相談される際は、最寄りのセンターへご連絡ください。
(参考)
厚生労働省特設ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(2月13日現在)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

5 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
 海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照)
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/
(PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html