フランスにおける新型コロナウイルスの発生状況(2020年5月3日~5月5日)
令和2年5月8日
2020年5月5日
【統計】
●5日(火),感染者数計は1,104人増えて132,967人。入院者数は773人減り24,775人,うち重篤者は266人減り3,430人。病院での死者は234人増え16,060人,要介護高齢者施設での死者は96人増え9,471人。よって,フランス国内の死者数は330人増え25,531人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から40人減り2,399人,重篤者は31人減り314人。病院での死者数は33人増え1,419人。
【報道概要】
●本日分の「移動制限措置解除の判断の目安となる県毎の感染状況・集中治療室稼働率の色分け」が発表された。
https://twitter.com/MinSoliSante
●マクロン大統領は、イヴリーヌ県のポワシー市の学校を訪問。学校再開は数値ではなく(質の)良い再開を希望していると話した。大多数の学校は11日が教師の準備日、12日又は14日から生徒の学校再開となるが、地域よってはそれ以降であり、各地域の判断に任せるべきであると話した。
夏のバカンスを話すには時期早々であり、詳細は6月初旬になる。ただし、夏の海外への長距離移動は避けるべきとの見解を示した。
●セドリック・オ・デジタル担当副大臣は、感染者との接触を察知できるスマートフォンアプリのStop Covidの試験運用を来週から行い、6月2日の実用化を目指していると発表した。実用化までに、CNIL(情報処理及び自由に関する国家委員会)への提出と、国会での審議が行われる。また、現時点ではApple社とGoogle社の協力を得られていないと明かした。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会は、総額3,200万ユーロの文化支援計画を発表した。まず第一に文化関係者の経済的負担軽減のため、地域圏文化緊急基金の拡充(1,500万ユーロ)。第二にイベントが中止になった場合の助成金支給の継続。第三に個人事業者及びアソシエーション向け融資の地域圏基金の設立(県・メトロポールの共同支援で3,250万ユーロ)。第四にフェスティバル向け、アーティスト向け及び映画・アニメーション製作向けの地域圏基金の設立(各400万ユーロ)。
●リヨンメトロポールは自転車普及促進のため、9月までに自転車専用道路を77キロ延伸すると発表した。また自転車駐車スタンド3,000機の拡充、電気自転車購入時の500ユーロ補助も行う予定(詳細は6月8日の議会で協議)。なお、フランス政府も自転車修理費を50ユーロまで補助すると発表している。
●リヨン市長は、BFM Lyonに出演し学校再開について言及。まず,リヨン市内の学校の衛生対策は整っている。全ての学校に十分な石鹸・ウェットティッシュ等が支給されている。子供たちが廊下ですれ違わないように床には線引きがされる。各生徒に厳格に定められた場所が確保される。学校によるが、第1グループは月・火、第2グループは木・金といったように2日ごとの登校になるであろう。
次に2万7千人の保護者を対象にアンケート調査を行ったところ、1万1千人から回答があり、そのうち60%が子供の登校を望んでいるという結果が出た。この結果からみても、1クラスにつき15人になることはなく、子供は感染防止対策を守りやすいであろう。
学習形式(登校もしくは自宅学習)決定後は、夏のバカンスまで学習形式を変更してはいけない。学校食堂は全ての生徒が利用できる。衛生対策と社会的距離が守られた配置になる。食堂の混雑を避けるために、11時半から食堂が利用できる。学校内で新型コロナウイルスの感染がみられた場合、早急に検査を行い学校を閉鎖する。
●リヨンの公共交通機関TCL は,5月11日以降の公共交通機関でのマスク着用義務化にあたって、マスクを持っていない利用者にマスク10万枚を無料で配布すると発表した。
●リヨンのスポーツ選手による新型コロナウイルス対策のチャリティー・オークションが終了し、3万9,275ユーロ集まった。売上げ金の全額がリヨン大学病院に寄付される。
●オート・サヴォア県は、新型コロナウイルスの影響を受けた県内の企業に対し、緊急経済支援を行う。県内の約 3,000の自営業者に1,000ユーロを支給する。オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の協力のもと、観光、宿泊、文化、イベント業のアソシエーション、従業員10人以下の零細企業、個人事業者に上限5,000ユーロを支給する。
●5日(火),感染者数計は1,104人増えて132,967人。入院者数は773人減り24,775人,うち重篤者は266人減り3,430人。病院での死者は234人増え16,060人,要介護高齢者施設での死者は96人増え9,471人。よって,フランス国内の死者数は330人増え25,531人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から40人減り2,399人,重篤者は31人減り314人。病院での死者数は33人増え1,419人。
【報道概要】
●本日分の「移動制限措置解除の判断の目安となる県毎の感染状況・集中治療室稼働率の色分け」が発表された。
https://twitter.com/MinSoliSante
●マクロン大統領は、イヴリーヌ県のポワシー市の学校を訪問。学校再開は数値ではなく(質の)良い再開を希望していると話した。大多数の学校は11日が教師の準備日、12日又は14日から生徒の学校再開となるが、地域よってはそれ以降であり、各地域の判断に任せるべきであると話した。
夏のバカンスを話すには時期早々であり、詳細は6月初旬になる。ただし、夏の海外への長距離移動は避けるべきとの見解を示した。
●セドリック・オ・デジタル担当副大臣は、感染者との接触を察知できるスマートフォンアプリのStop Covidの試験運用を来週から行い、6月2日の実用化を目指していると発表した。実用化までに、CNIL(情報処理及び自由に関する国家委員会)への提出と、国会での審議が行われる。また、現時点ではApple社とGoogle社の協力を得られていないと明かした。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会は、総額3,200万ユーロの文化支援計画を発表した。まず第一に文化関係者の経済的負担軽減のため、地域圏文化緊急基金の拡充(1,500万ユーロ)。第二にイベントが中止になった場合の助成金支給の継続。第三に個人事業者及びアソシエーション向け融資の地域圏基金の設立(県・メトロポールの共同支援で3,250万ユーロ)。第四にフェスティバル向け、アーティスト向け及び映画・アニメーション製作向けの地域圏基金の設立(各400万ユーロ)。
●リヨンメトロポールは自転車普及促進のため、9月までに自転車専用道路を77キロ延伸すると発表した。また自転車駐車スタンド3,000機の拡充、電気自転車購入時の500ユーロ補助も行う予定(詳細は6月8日の議会で協議)。なお、フランス政府も自転車修理費を50ユーロまで補助すると発表している。
●リヨン市長は、BFM Lyonに出演し学校再開について言及。まず,リヨン市内の学校の衛生対策は整っている。全ての学校に十分な石鹸・ウェットティッシュ等が支給されている。子供たちが廊下ですれ違わないように床には線引きがされる。各生徒に厳格に定められた場所が確保される。学校によるが、第1グループは月・火、第2グループは木・金といったように2日ごとの登校になるであろう。
次に2万7千人の保護者を対象にアンケート調査を行ったところ、1万1千人から回答があり、そのうち60%が子供の登校を望んでいるという結果が出た。この結果からみても、1クラスにつき15人になることはなく、子供は感染防止対策を守りやすいであろう。
学習形式(登校もしくは自宅学習)決定後は、夏のバカンスまで学習形式を変更してはいけない。学校食堂は全ての生徒が利用できる。衛生対策と社会的距離が守られた配置になる。食堂の混雑を避けるために、11時半から食堂が利用できる。学校内で新型コロナウイルスの感染がみられた場合、早急に検査を行い学校を閉鎖する。
●リヨンの公共交通機関TCL は,5月11日以降の公共交通機関でのマスク着用義務化にあたって、マスクを持っていない利用者にマスク10万枚を無料で配布すると発表した。
●リヨンのスポーツ選手による新型コロナウイルス対策のチャリティー・オークションが終了し、3万9,275ユーロ集まった。売上げ金の全額がリヨン大学病院に寄付される。
●オート・サヴォア県は、新型コロナウイルスの影響を受けた県内の企業に対し、緊急経済支援を行う。県内の約 3,000の自営業者に1,000ユーロを支給する。オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の協力のもと、観光、宿泊、文化、イベント業のアソシエーション、従業員10人以下の零細企業、個人事業者に上限5,000ユーロを支給する。
2020年5月4日
【統計】
●4日(月),感染者数計は576人増えて131,863人。入院者数は267人減り25,548人,うち重篤者は123人減り3,696人。病院での死者は243人増え15,826人,要介護高齢者施設での死者は63人増え9,375人。よって,フランス国内の死者数は306人増え25,201人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から43人減り2,439人,重篤者は13人減り345人。病院での死者数は22人増え1,386人。
【報道概要】
●本日分の「移動制限措置解除の判断の目安となる県毎の感染状況・集中治療室稼働率の色分け」が発表された。
https://twitter.com/MinSoliSante
●マクロン大統領は,WHO協力のもとEUが開催した,新型コロナウイルスのワクチン・治療薬研究への支援会議に出席し、フランスが5億ユーロを出資すると表明した。
●本日、フィリップ首相は元老院(上院)にて、経済的困難な状況にある25歳以下の若者80万人に200ユーロを支給すると発表した。対象は、失職またはインターンシップが中止になった学生、フランスの海外県・海外領土に戻れなかった学生、住宅補助金を受けていて経済的に困難な状況にある25歳以下の若者である。
また、中学校のマスク着用については、国が教育関係職員及び中学生にマスクを支給し、社会的距離が確保できない際において、マスク着用は義務であると話した。
●ダルマナン行動・公会計大臣はBFMTV-RMCに出演し、経営困難にある企業に対し、税・社会保険料の支払い延期措置を5月も継続すると発表した。また6月以降も延期になる可能性を示唆した。延期手続きは、URSSAF(社会保障費徴収機関)で申請が可能。
●ペニコ労働大臣はFrance infoに出演し、職場や交通混雑を緩和するためにテレワークの重要性を強調した。現在約500万人が行っているテレワークを可能な限り継続し、少なくとも夏まで続けることを推奨した。職場と交通混雑を避けるため、ローテーション勤務も推奨している。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会はSNCFの承諾を得て、同地域のTERの5月分の定期代を半額にすると発表。
●グルノーブルの学生支援団体Agoraeは、新型コロナウイルスの影響で経済的困難な状況にある学生向けに食料支援を行っている。既に約1,000個の食料セットが支給された。グルノーブルでは学生寮の利用者約7,000名のうち、外出制限中も約2,000名が学生寮で生活している。同団体によると、学生寮で生活を続けている人の多くは外国人学生であり、収入源であるアルバイトの職を失くし、困難な状況にある。同団体は支援を拡大するために寄付金を募っており、5月3日時点で約1,000ユーロ集まった。
●本日からスーパーでのマスク販売が開始された。マスクを取り扱っている主なスーパーは以下のとおり:Auchan, Aldi, Carrefour, Colruyt, Cora, Groupe Casino, Intermarche, Leclerc, Lidl, Netto, Supermarche Match, Systeme U。販売方法は、会員限定販売、予約販売、レジでの販売等、スーパーによって異なる。サージカルマスクは 、1枚95サンチームと小売価格上限が設定されている(感染拡大前は1枚8~10サンチームで販売されていた)。
●エールフランス航空は,5月11日以降,機内での乗客のマスク着用を義務づける。
●4日(月),感染者数計は576人増えて131,863人。入院者数は267人減り25,548人,うち重篤者は123人減り3,696人。病院での死者は243人増え15,826人,要介護高齢者施設での死者は63人増え9,375人。よって,フランス国内の死者数は306人増え25,201人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から43人減り2,439人,重篤者は13人減り345人。病院での死者数は22人増え1,386人。
【報道概要】
●本日分の「移動制限措置解除の判断の目安となる県毎の感染状況・集中治療室稼働率の色分け」が発表された。
https://twitter.com/MinSoliSante
●マクロン大統領は,WHO協力のもとEUが開催した,新型コロナウイルスのワクチン・治療薬研究への支援会議に出席し、フランスが5億ユーロを出資すると表明した。
●本日、フィリップ首相は元老院(上院)にて、経済的困難な状況にある25歳以下の若者80万人に200ユーロを支給すると発表した。対象は、失職またはインターンシップが中止になった学生、フランスの海外県・海外領土に戻れなかった学生、住宅補助金を受けていて経済的に困難な状況にある25歳以下の若者である。
また、中学校のマスク着用については、国が教育関係職員及び中学生にマスクを支給し、社会的距離が確保できない際において、マスク着用は義務であると話した。
●ダルマナン行動・公会計大臣はBFMTV-RMCに出演し、経営困難にある企業に対し、税・社会保険料の支払い延期措置を5月も継続すると発表した。また6月以降も延期になる可能性を示唆した。延期手続きは、URSSAF(社会保障費徴収機関)で申請が可能。
●ペニコ労働大臣はFrance infoに出演し、職場や交通混雑を緩和するためにテレワークの重要性を強調した。現在約500万人が行っているテレワークを可能な限り継続し、少なくとも夏まで続けることを推奨した。職場と交通混雑を避けるため、ローテーション勤務も推奨している。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会はSNCFの承諾を得て、同地域のTERの5月分の定期代を半額にすると発表。
●グルノーブルの学生支援団体Agoraeは、新型コロナウイルスの影響で経済的困難な状況にある学生向けに食料支援を行っている。既に約1,000個の食料セットが支給された。グルノーブルでは学生寮の利用者約7,000名のうち、外出制限中も約2,000名が学生寮で生活している。同団体によると、学生寮で生活を続けている人の多くは外国人学生であり、収入源であるアルバイトの職を失くし、困難な状況にある。同団体は支援を拡大するために寄付金を募っており、5月3日時点で約1,000ユーロ集まった。
●本日からスーパーでのマスク販売が開始された。マスクを取り扱っている主なスーパーは以下のとおり:Auchan, Aldi, Carrefour, Colruyt, Cora, Groupe Casino, Intermarche, Leclerc, Lidl, Netto, Supermarche Match, Systeme U。販売方法は、会員限定販売、予約販売、レジでの販売等、スーパーによって異なる。サージカルマスクは 、1枚95サンチームと小売価格上限が設定されている(感染拡大前は1枚8~10サンチームで販売されていた)。
●エールフランス航空は,5月11日以降,機内での乗客のマスク着用を義務づける。
2020年5月3日
【統計】
●3日(日),感染者数計は308人増えて131,287人。入院者数は12人減り25,815人,うち重篤者は8人減り3,819人。病院での死者は96人増え15,583人,要介護高齢者施設での死者は39人増え9,312人。よって,フランス国内の死者数は135人増え24,895人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の感染状況推移(対前日増減人数)。
入院者数=5月3日:2,482人(+8),5月2日:2,474人(+4),5月1日:2,470人(-19)
重篤者数=5月3日:358人(-1),5月2日:359人(+0),5月1日:359人(-12)
死者数 =5月3日:1,364人(+9),5月2日:1,355人(+9),5月1日:1,346人(+15)
【報道概要】
●本日分の「移動制限措置解除の判断の目安となる県毎の感染状況・集中治療室稼働率の色分け」が発表された。
https://twitter.com/MinSoliSante
●5月11日以降の企業における衛生対策について,労働者1人あたり4平米(4平方メートル)を確保する必要があり,オフィス面積が100平米(100平方メートル)の場合,労働者は25人以下となる。このルールはオフィスだけではなく,カフェテリア,廊下,階段にも適用され,エレベーターの利用は同時に1人又は2人となる。なお,職場の技術的な理由でこのルールを適用できない場合,オフィスでのマスク着用が義務付けられる方針。むろんテレワークは引き続き推奨される。
●ヴェラン連帯・保健大臣によれば,現在のフランスにおける基本再生産数(R0)は平均0.6とのこと(基本再生産数は,1人の感染者が免疫を持たない人の集団で生み出す二次感染者数の平均値。0.6は10人の感染者が平均で6人を直接感染させることを指す。通常,1を下回れば流行は終息に向かっているとされる)。
●3日(日),感染者数計は308人増えて131,287人。入院者数は12人減り25,815人,うち重篤者は8人減り3,819人。病院での死者は96人増え15,583人,要介護高齢者施設での死者は39人増え9,312人。よって,フランス国内の死者数は135人増え24,895人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の感染状況推移(対前日増減人数)。
入院者数=5月3日:2,482人(+8),5月2日:2,474人(+4),5月1日:2,470人(-19)
重篤者数=5月3日:358人(-1),5月2日:359人(+0),5月1日:359人(-12)
死者数 =5月3日:1,364人(+9),5月2日:1,355人(+9),5月1日:1,346人(+15)
【報道概要】
●本日分の「移動制限措置解除の判断の目安となる県毎の感染状況・集中治療室稼働率の色分け」が発表された。
https://twitter.com/MinSoliSante
●5月11日以降の企業における衛生対策について,労働者1人あたり4平米(4平方メートル)を確保する必要があり,オフィス面積が100平米(100平方メートル)の場合,労働者は25人以下となる。このルールはオフィスだけではなく,カフェテリア,廊下,階段にも適用され,エレベーターの利用は同時に1人又は2人となる。なお,職場の技術的な理由でこのルールを適用できない場合,オフィスでのマスク着用が義務付けられる方針。むろんテレワークは引き続き推奨される。
●ヴェラン連帯・保健大臣によれば,現在のフランスにおける基本再生産数(R0)は平均0.6とのこと(基本再生産数は,1人の感染者が免疫を持たない人の集団で生み出す二次感染者数の平均値。0.6は10人の感染者が平均で6人を直接感染させることを指す。通常,1を下回れば流行は終息に向かっているとされる)。