フランスにおける新型コロナウイルスの発生状況(2020年4月23日~27日)

令和2年4月26日

2020年4月27日

【統計】
●27日(月),フランスでの感染者数は3,764人増え128,339人。入院者数は162人減り28,055人,うち重篤者は74人減り4,608人。病院での死者は295人増え14,497人,要介護高齢者施設での死者は142人増え8,796人。よって,フランス国内の死者数は437人増え23,293人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から31人減り2,663人,重篤者は6人減り433人。病院での死者数は29人増え1,255人。

●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
リヨン市を含むローヌ県が1,151人(-38)、死者481人(+13)。アン県が162人(-3)、死者75人(+0)。アリエ県が54人(-1)、死者24人(+0)。アルデッシュ県が102人(+1)、死者64人(+6)。カンタル県が26人(+5)、死者5人(+1)。ドローム県が144人(+0)、死者113人(+1)。イゼール県が218人(+5)、死者98人(+2)。ロワール県が418人(+4)、死者178人(+2)。オート・ロワール県が38人(-1)、死者9人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が48人(+0)、死者33人(+1)。サヴォワ県が83人(+0)、死者41人(+0)。オート・サヴォワ県が219人(-3)、死者134人(+3)。

【報道概要】
●薬局でのマスク販売が再開される。3月3日から医療従事者へのマスク確保のために一般人への販売は制限されていたが、4月26日、2万2千の薬局での販売許可が下りた。報道によると、薬局で買えるマスクは洗濯・再利用が可能な布マスクで、タイプ1(捕集効率90%)とタイプ2(捕集効率70%)がある。ただし、発注して薬局に届くまで時間を要するため、すぐに薬局に駆けつけないように呼び掛けている。

●3月時点のフランス(除:マイヨット県)の完全失業者数が、前月比で24万6,100人増加し(+7,1%)、373万2,500人となった。また、1月と2月は失業者数が減少していたため、四半期でみると0,7%の増加であった。オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏では、四半期で1.2%(95,850人)の増加となった。

●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会とフランス公的投資銀行による特別貸付が開始される。新型コロナウイルスの影響を受けて,一時的に業況悪化にある全業種の中小企業と零細企業に対して特別貸付を行うと発表。融資額は1企業あたり無利子で1万ユーロ~10万ユーロ。ネットからの申請が可能。

●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏商工会議所を中心とするl'Observatoireが4月中旬に行った調査(同会議所会員174の雇用主が対象)で、地域圏の4分の3の企業が部分的失業(一時帰休)を利用し、3分の2の企業が社会保険料の納付の延期申請を行っていることが確認された。

●5月11日の段階的な移動制限措置解除に向けて、リヨンの交通機関TCLでは今週から様々な運用試験が行われる。本日、利用者の手を消毒できる自動消毒液噴霧器が、パール・デュー駅に設置された。近日中にその他のメトロ駅で9つの噴霧器が設置される予定。29日からは、車両のUV消毒ロボットの運用試験が開始される。蒸気によるバス消毒も試験予定。また,70のメトロの駅の自動販売機で今週末から消毒ジェルが、5月11日から消毒ジェルとマスクのセットが販売される。

●本日、サン・プリエスト市でリヨンメトロポール圏では始めとなるドライブスルー式のコロナ検査が導入された。1日~3日で検査結果が出る。検査を受けるには、医者の診断書と予約が必要。同市長によると、大人数を検査できる在庫が十分にあるため、5月11日の段階的な移動制限措置解除に向けて、教師や会社員のテストを検討している。
 

2020年4月26日

【統計】
●26日(日),フランスでの感染者数は461人増え124,575人。入院者数は5人減り28,217人,うち重篤者は43人減り4,682人。病院での死者は152人増え14,202人,要介護高齢者施設での死者は90人増え8,654人。よって,フランス国内の死者数は242人増え22,856人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から12人増え2,694人,重篤者は5人減り439人。病院での死者数は14人増え1,226人。

●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
リヨン市を含むローヌ県が1,189人(-2)、死者468人(+7)。アン県が165人(+3)、死者75人(+0)。アリエ県が55人(+2)、死者24人(+0)。アルデッシュ県が101人(+6)、死者58人(+1)。カンタル県が21人(+0)、死者4人(+0)。ドローム県が144人(+4)、死者112人(+0)。イゼール県が213人(-2)、死者96人(+1)。ロワール県が414人(+2)、死者176人(+3)。オート・ロワール県が39人(+0)、死者9人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が48人(+1)、死者32人(+0)。サヴォワ県が83人(-1)、死者41人(+0)。オート・サヴォワ県が222人(-1)、死者131人(+2)。

【報道概要】
●フィリップ首相は28日(火)15時,国民議会にて移動制限措置解除に係る詳細な計画を説明する予定。

●ブランケール国民教育・青少年大臣と主要都市市長とのテレビ会議が行われ,参加者によれば,大臣は5月11日は教師のみ,12日から生徒(Grandes sections,,CP,CM2)が登校する旨発言したとのこと。

●仏学術評議会は教育機関の閉校措置の9月までの延長,登校前の体温測定,中高生のマスク着用義務化などを強く勧めている。

2020年4月25日

【統計】
●25日(土),フランスでの感染者数は1,537人増え124,114人。入院者数は436人減り28,222人,うち重篤者は145人減り4,725人。病院での死者は198人増え14,050人,要介護高齢者施設での死者は171人増え8,564人。よって,フランス国内の死者数は369人増え22,614人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から31人減り2,682人,重篤者は21人減り444人。病院での死者数は20人増え1,212人。
 
●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
 リヨン市を含むローヌ県が1,191人(+11)、死者461人(+7)。アン県が162人(-4)、死者75人(+2)。アリエ県が53人(+1)、死者24人(+0)。アルデッシュ県が95人(-4)、死者57人(+2)。カンタル県が21人(+0)、死者4人(+0)。ドローム県が140人(+1)、死者112人(+0)。イゼール県が215人(-4)、死者95人(+0)。ロワール県が412人(-26)、死者173人(+5)。オート・ロワール県が39人(+0)、死者9人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が47人(+0)、死者32人(+1)。サヴォワ県が84人(+1)、死者41人(+0)。オート・サヴォワ県が223人(-7)、死者129人(+3)。

2020年4月24日

【統計】
●24日(金),フランスでの感染者数は1,773人増え122,577人。入院者数は561人減り28,658人,うち重篤者は183人減り4,870人。病院での死者は305人増え13,852人,要介護高齢者施設での死者は84人増え8,393人。よって,フランス国内の死者数は389人増え22,245人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から47人減り2,713人,重篤者は18人減り465人。病院での死者数は25人増え1,192人。
 
●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
 リヨン市を含むローヌ県が1,180人(-18)、死者454人(+10)。アン県が166人(+2)、死者73人(+1)。アリエ県が52人(-2)、死者24人(+1)。アルデッシュ県が99人(+2)、死者55人(+0)。カンタル県が21人(-4)、死者4人(+1)。ドローム県が139人(-5)、死者112人(+2)。イゼール県が219人(-5)、死者95人(+6)。ロワール県が438人(-6)、死者168人(+2)。オート・ロワール県が39人(+3)、死者9人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が47人(-4)、死者31人(+1)。サヴォワ県が83人(+3)、死者41人(+1)。オート・サヴォワ県が230人(-13)、死者126人(+0)。
 
※上記のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の統計には要介護高齢者施設分は含まれていない。
 
【報道概要】
●5月11日以降の教育機関の段階的な再開措置に関して、Odoxa-Dentsu Consulting社が世論調査を行ったところ、フランス人の63%が否定的であり(28%がtrès mauvaise décision,35%がassez mauvaise décision),55%が学校での感染防止対策の遵守,石鹸や消毒ジェルの配置の実施について疑念を抱いていると回答した。
 
●本日、マクロン大統領はホテル・レストラン・観光業界代表者と会議を行った。同会議に出席していたル・メール経済・財務大臣は、レストラン,カフェ,Barの再開日程は5月末に決定すると発表。安全な衛生環境での再開に向けての時間が必要との見解を示した。
 また,新コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けているホテル・レストラン業界への援助拡充を発表。連帯基金から1,500ユーロの支援金を受給できる対象企業が、売上高が100万ユーロ以下・従業員が10人以下の零細企業であったのに対し、6月1日以降は売上高が200万ユーロ以下・従業員が20人以下の企業まで広がる。加えて,最も困難な経営状況にある零細企業への追加支援額が5,000ユーロから1万ユーロへ引き上げられる。
 
●5月4日から、フランス政府による大規模なマスク供給が開始される予定。配給方法は現在未定であるが、出来るだけ多くの国民が入手しやすい方法として、薬局、市役所、スーパー等が検討されている。
 
●リヨンメトロポール議会で、緊急経済支援策が採決された。規模は1億ユーロで主な支援は,倒産危機にある小規模企業への月額1,000ユーロの支給。次にホテル宿泊税の徴収の延期、観光局への約65万ユーロの特別助成金支給。そして,食料援助や配偶者間暴力被害の支援をしている協会等への補助金20万ユーロ,経済的困難を抱える学生への情報機器の購入援助50万ユーロ。
 
●リヨンメトロポールでは4月27日より、木の剪定や草刈りで生じるゴミ(dechets vert)の集積所が再開される。再開集積所はDardilly, Charly, Fontaines-Saint Martin, Saint-Cyr-au-Mont d’Or, Jonage, Marcy-l’Etoile, Quincieux。また、メトロポール内の19カ所の粗大ごみ集積所は現在閉鎖中であるが、5月11日より再開予定。

2020年4月23日

【統計】
●23日(木),フランスでの感染者数は1,653人増え120,804人。入院者数は522人減り29,219人,うち重篤者は165人減り5,053人。病院での死者は311人増え13,547人,要介護高齢者施設での死者は205人増え8,309人。よって,フランス国内の死者数は516人増え21,856人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から56人減り2,760人,重篤者は33人減り483人。病院での死者数は32人増え1,167人。

●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
リヨン市を含むローヌ県が1,198人(-6)、死者444人(+7)。アン県が164人(-3)、死者72人(+4)。アリエ県が54人(-1)、死者23人(+0)。アルデッシュ県が97人(-5)、死者55人(+2)。カンタル県が25人(-3)、死者3人(+0)。ドローム県が144人(-7)、死者110人(+2)。イゼール県が224人(-1)、死者89人(+5)。ロワール県が444人(-1)、死者166人(+5)。オート・ロワール県が36人(-2)、死者9人(+2)。ピュイ・ド・ドーム県が51人(-8)、死者30人(+0)。サヴォワ県が80人(-3)、死者40人(+1)。オート・サヴォワ県が243人(-16)、死者126人(+4)。

※上記のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の統計には要介護高齢者施設分は含まれていない。

【報道概要】
●本日、マクロン大統領と各市長との会議が行われ、会議後に大統領府は以下の方針を示した。
・5月11日以降の学校再開は、各地域が地元の議員たちと協議し、地域の現状に即して、段階的に再開させる。最優先は自立していない幼い子供や、困難な状況にある子供だが、登校は親の意思によるものであり、義務ではないこと。
・5月11日の段階的外出制限措置解除において、地域圏ごとの解除は行わないこと。
・公共交通機関では社会的距離を保ちつつ,マスク着用義務化の可能性が高いこと。

●ル・メール経済・財務大臣はfranceinfoに出演し、5月11日には、レストラン・カフェ・バーを除く、全ての店が再開できること望んでいると伝えた。ただし、従業員等が安全に活動を再開出来るよう,衛生安全の確保が最優先との見解を示した。またレストランが6月15日に再開するとの情報が出回っていることに対し、「日程は一切決まっていない。」と断言した。

●現在スマートフォン版の特別外出許可書の利用が可能であるが、悪質アプリケーションがあるとしてローヌ県憲兵は注意喚起を行っている。同アプリケーションは、無料でQRコードも問題なく発行されるが、個人情報が盗まれる可能性があるとのこと。内務省の公式サイトのみを利用するように呼び掛けている。

●リヨン市は、県庁の許可を受け、マルシェを段階的に再開させると発表した。5月4日から1週間、1区あたり少なくとも1か所のマルシェを試験的に再開し、社会的距離などの感染防止対策が遵守できているか評価する。販売は食料品に限られ、マルシェが問題なく機能しているか監督するための要員が配置される。