フランスにおける新型コロナウイルスの発生状況(2020年4月9日~13日)

令和2年4月13日

2020年4月13日・22時

●13日(月),フランスでの感染者数は2,673人増え98,076人。入院者数は287人増え32,113人,うち重篤者は24人減り6,821人。病院での死者は335人増え9,588人,高齢者要介護施設での死者は239人増え5,379人,フランス国内の死者数計は14,967人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から30人増え3,055人,重篤者は3人減り671人。病院での死者数は21人増え794人。

●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
リヨン市を含むローヌ県が1,252人(+11)、死者320人(+10)。アン県が120人(+2)、死者44人(+2)。アリエ県が58人(+0)、死者13人(+0)。アルデッシュ県が106人(+4)、死者43人(+3)。カンタル県が29人(+1)、死者0人。ドローム県が234人(-2)、死者80人(+1)。イゼール県が255人(+7)、死者48人(+1)。ロワール県が490人(-3)、死者110人(+1)。オート・ロワール県が31人(-1)、死者6人(+1)。ピュイ・ド・ドーム県が80人(+4)、死者18人(+0)。サヴォワ県が111人(+3)、死者24人(+1)。オート・サヴォワ県が289人(+4)、死者88人(+1)。

※上記のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の統計には高齢者要介護施設分は含まれていない。

●マクロン大統領はテレビ演説を行ったところ,概要は以下のとおり。
 外出制限措置を5月11日まで延長する。5月11日以降,託児所,保育園,小学校,中学校,高校は段階的に再開されるが,大学など高等教育機関での対面式の授業は夏までは行われない(遠隔授業のみ)。レストラン,バー,映画館などは引き続き閉鎖,大規模イベントは7月中旬まで実施できない。観光やホテル業等の経済的打撃が大きいセクターに対しては特別な措置が執られる。
 感染疑いの症状がある者,医療関係者,身体的に病弱な者は5月11日以降は検査が受けられる医療体制となる。また,大衆用マスク(masque grand public)が全ての国民に配布される。EU域外国籍者への入国制限措置は今後も引き続き継続される。

●日本航空は本日付で5月1日~31日までの運航計画を発表。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/inter/200413_03/

●全日空も5月15日分までを更新しています。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200206/#5
 

2020年4月12日・23時

【統計】
●12日(日),フランスでの感染者数は1,613人増え95,403人。入院者数は506人増え31,826人,うち重篤者は38人減り6,845人。病院での死者は310人増え9,253人,高齢者要介護施設での死者は251人増え5,140人,フランス国内の死者数計は14,393人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から40人増え3,025人,重篤者は8人減り674人。病院での死者数は18人増え773人。
 
●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
 リヨン市を含むローヌ県が1,241人(-2)、死者310人(+5)。アン県が118人(+0)、死者42人(+0)。アリエ県が58人(-2)、死者13人(+1)。アルデッシュ県が102人(+0)、死者40人(+0)。カンタル県が28人(+1)、死者0人。ドローム県が236人(+9)、死者79人(+2)。イゼール県が248人(+2)、死者47人(+2)。ロワール県が493人(+23)、死者109人(+5)。オート・ロワール県が32人(+2)、死者5人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が76人(+4)、死者18人(+0)。サヴォワ県が108人(+1)、死者23人(+0)。オート・サヴォワ県が285人(+2)、死者87人(+3)。
 
※上記のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の統計には高齢者要介護施設分は含まれていない。
 
【報道概要】
●ディディエ・ギヨーム農業・食料大臣は,現在,フランス国内の市場で開かれているのは全体の3分の1であるとした上で,十分な公衆衛生上の措置が講じられていることを条件に,各市長及び知事が屋内・屋外の市場の再開を促すよう呼びかけた。
 
●リヨン大学病院では約1,700人の医療関係者がコロナウイルス検査を行い,これまで509人の陽性が確認された。
 
●外出制限措置の取り締まり強化のため,アヌシーでは100台,シャンベリー市では80台の監視カメラが用いられることとなった。
 
●外出制限措置により交通量が減ったため速度違反が顕著になっている。ドローム県は昨日だけで5件の免許停止事案が発生したと発表。特に同県の Saint-Paul-Trois-Chateaux付近では,18時頃,50歳代の男性がパリに向かうA 7ルートで制限速度130キロ/hのところ,260キロ/hで走行したため,憲兵隊による車両差し押さえに加え,ヴァランス裁判所への召喚となった。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏を代表するチーズの1つであるFourmes de Montbrisonの生産者は,市場閉鎖などによる販売不振で窮地に立たされている。生産者は保存温度を低くすることで熟成を遅らせ品質を保とうと努力しているが,それも2週間が限界であり,販路の確保に苦心している。

2020年4月11日・23時

【統計】
●11日(土),フランスでの感染者数は3,114人増え93,790人。入院者数は53人増え31,320人,うち重篤者は121人減り6,883人。病院での死者は345人増え(353人との報道もあり)8,943人,高齢者要介護施設での死者は290人増え4,889人,フランス国内の死者数計は13,832人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から35人増え2,985人,重篤者は16人減り682人。病院での死者数は34人増え755人。
 
●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
リヨン市を含むローヌ県が1,243人(+49)、死者305人(+10)。アン県が118人(-10)、死者42人(+2)。アリエ県が60人(+4)、死者12人(+2)。アルデッシュ県が102人(-3)、死者40人(+0)。カンタル県が27人(+0)、死者0人。ドローム県が227人(-3)、死者77人(+4)。イゼール県が246人(-3)、死者45人(+4)。ロワール県が470人(+6)、死者104人(+3)。オート・ロワール県が30人(+6)、死者5人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が72人(-1)、死者18人(+3)。サヴォワ県が107人(-11)、死者23人(+0)。オート・サヴォワ県が283人(+1)、死者84人(+6)。
 
※上記のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の統計には高齢者要介護施設分は含まれていない。
 
【報道概要】
●Insee(フランス国立統計経済研究所)は,Orange社(電話・通信会社)と共同で行った外出制限措置前後での人口移動の調査結果を発表。パリ市内では人口が約23%減(57万人~61万人減)となり,市外への流出者の内訳は約28%が外国人,約40%がパリに通勤・通学していたパリ市郊外の居住者とのこと。フランスで最も人口移動が大きかったのはサヴォア県で38%~43%の人口減。これはスキー場等の閉鎖により多くの観光客や季節労働者が同県を離れたためと考えられる。また,リヨン市を含むローヌ県では4%の減,アルデッシュ県やオートロワール県では6%の増となった。
 
●内務省の発表によれば,今年3月の事故による死者数は昨年同時期と比べ39.6%の減,人身事故は43.2%の減。他方,速度違反は外出制限措置前と比べ12%の増となった。
 オート・ロワール県では制限時速80キロ/hを145キロ/hで,同じく110キロ/hを192キロ/hで走行した者が検挙されている。なお,今週末のイースター休暇に関連する外出制限措置取り締まりのため,16万人の警官と憲兵隊が動員されている。
 
●リュナシェ経済・財務大臣付副大臣はインタビューに答え,部分的失業(一時帰休)制度が不正かつ軽々しく利用されないよう,監視を行うと述べた。また,部分的失業とテレワークは両立しないとし(注:部分的失業中,雇用契約は中断されており,社員・従業員に労働を強いることはできない),違反した場合,雇用主には罰金と懲役刑が科せられるとした。
 
●ミュリエル・ペニコ労働大臣はTwitterで,現在の部分的失業の申請は70万社,800万人にのぼり,1週間で300万人の増えたと発表。
 
●フランスでは,オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏のカンタル県,南仏のオクニタニー地域圏のロゼール県でのみ,感染による死者が発生していない。特にカンタル県は人口の35%が60歳以上にもかかわらず,高齢者要介護施設での死者もいない。
 
●リヨン市のギヨティエール地区では,特に外出制限措置を遵守しない人々の姿が見られ,当局が懸念している。月曜日には500件の検問が行われ,うち70件の違反があった。
 
●ロワール県Rive-de-Gier市の女性看護師(44歳)が,「全員にとってあなたは危険であり,アパート内で感染が発生した場合,あなたに全ての責任がある。直ちに立ち去りなさい。」と書かれた匿名の手紙を受け取った。サンテ・ティエンヌ検事局は脅迫事件として捜査を開始。なお,同看護師は手紙を自身のFacebookに掲載し,絵文字付きで「話し合うために私に会いにきなさい!!!」と投稿している。
 
●リヨン市郊外のBron市出身のサッカー選手,カリム・ベンゼマ氏は,自身が所属するレアルマドリードのサイン付きユニフォームをオークションサイトに出品。本日18時現在,3,000ユーロの値が付いており,売上金は医療関係者支援にあてられる。
 
●8日,司法省は家庭内暴力対策のプレスリリースを発出。暴力的な配偶者を住居地から排除することは,被害者及び児童を保護するために必要不可欠な措置であるとして,司法省及び男女平等担当事務局は,例外的かつ一時的な措置を導入。暴力的な配偶者の排除のためのプラットフォームが4月6日に開設された。「eviction@groupe-sos.org」にメールを送信することで,検察官が配偶者の排除を命じた場合,司法警察員から直接返答がされたり,被害者側が配偶者との居住地以外に居住先がない場合,オペレータがホテルなどの宿泊の検索を行うなどの支援が得られる
 ローヌ県は緊急宿泊施設をリヨン第2区に新たに設けた。60人を収容可能であるが,昨10日(金)から既に34人の女性と子供が利用している(DVや児童虐待に関する相談・通報先は以下のフランス大使館のサイトをご覧ください)。
https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/dv-jidogyakutai.html

2020年4月10日・23時

【統計】
●10日(金),フランスでの感染者数は4,342人増え90,676人。入院者数は500人増え31,267人,うち重篤者は62人減り7,004人。病院での死者は554人増え8,598人,高齢者要介護施設での死者は433人増え4,599人,フランス国内の死者数計は13,197人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から12人減り2,950人,重篤者は22人減り698人。病院での死者数は36人増え721人。
 
●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
リヨン市を含むローヌ県が1,194人(-3)、死者295人(+13)。アン県が128人(+3)、死者40人(+5)。アリエ県が56人(-1)、死者10人(+0)。アルデッシュ県が105人(-2)、死者40人(+2)。カンタル県が27人(+0)、死者0人。ドローム県が230人(-11)、死者73人(+2)。イゼール県が249人(+13)、死者41人(+3)。ロワール県が464人(-8)、死者101人(+6)。オート・ロワール県が24人(+0)、死者5人(+1)。ピュイ・ド・ドーム県が73人(+0)、死者15人(+0)。サヴォワ県が118人(-3)、死者23人(+3)。オート・サヴォワ県が282人(+0)、死者78人(+1)。
 
※上記のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の統計には高齢者要介護施設分は含まれていない。
 

【ビジネス】
●JETRO(日本貿易振興機構)のHPで「海外進出日系企業向け資金繰り対策関連の支援メニュー」が紹介されています。ご活用ください。
https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/covid-19/info/cashflowsupport.pdf
 
●同機構のHPには「欧州における新型コロナウィルス対応状況」も紹介されています。
https://www.jetro.go.jp/world/covid-19/europe/
 
 
【報道概要】
●昨日、コロナウイルスの感染拡大以降初めて、フランスでの重症者の数が減少(-82人)。重症者の数は医療体制の現状を示す大事な基準となる。当状況に対し、パスツール研究所の疫学者で、仏学術評議会員のアルノー・フォンタネ氏は「外出制限の効果が出ている。だだし、再び悪化しないよう、これからの1カ月は厳戒態勢を続けるべきだ。」と話した。
 
●ルメール経済・財務大臣はレゼコー紙のインタビューに答え,2020年の経済成長率はマイナス6%,1945年以降で最大の景気後退となる可能性を示した。
 
●本日,リヨン市近郊のMeyzieu市の議会議員選挙に,共和国前進から出馬していたPhilippe Pesteil氏がクロワルッス病院にて死去(享年63歳)。コロナウイルス陽性と診断され,人工呼吸器を使った治療が行われていた。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会議長は、同地域圏の全高齢者施設でコロナウイルス検査を行うと発表。来週は1万5千件の検査が行われ、最終的には同地域圏の8万1千人の利用者と5万人の職員全員の検査が行われる。また高齢者施設と在宅医療サービスにマスクを90万枚配布すると発表。
 
●リヨンメトロポール議長は、外出制限解除の際には、同地域圏住民に再利用可能な布マスクを配布すると発表。布マスクだけではウイルスから守ることはできないが、感染者の咳・くしゃみ等の飛沫を防ぐことで,他人への感染拡大防止に役立つとみられる。マスクの配布方法等は、外出制限解除が決定した際に発表される予定。
 
●サンテ・ティエンヌ市では、医療危機で忘れられがちな訪問介護員、タクシー運転手、救急車運転手に布マスクを配布している。同市内在住もしくは勤務している人が対象となり、同市庁舎(開館時間8時45分~16時30分)で、給料明細を含む在職証明書を提示することで布マスクを受け取ることが出来る。
 
●アルデッシュ県では、イースター連休に向けて、本日10日18時から14日8時までの間、生活必需品の買い出し・散歩・運動にあたっての大人2人以上での外出は禁止となる(大人1人での外出のみ許可)。16歳以下の子供や介護が必要な人との外出は認められる。違反すると135ユーロの罰金が科される。
 
●フランス空母シャルル・ドゴールで、66名の検査を行ったところ、50名の感染が確認された。重症者はいないが、念のため3名が軍機で病院に搬送された。同艦には約1,760名の乗組員がいる。
 
●本日,イタリアのコンテ首相は外出制限措置を5月3日まで延長することを発表。
 
●プログレ紙によると、外出制限が始まってから、手の乾燥、顔のつっぱり、紅斑等の肌のトラブルが増加しており、以下の3つの原因が考えられるとのこと。
 
・水道水の塩素濃度の増加
 水資源センターや世界保健機関はCovid-19が水道水に生息する可能性が低いのと見解を示しているのに対し、地域圏保健庁は、微生物学的に安全な飲料水を供給と医療機関への負担を抑えるために、塩素濃度を高めるように勧めており、実施している地域がある(塩素濃度が高くなると肌の乾燥が起きるので、油分や保湿成分の多いボディソープを使って体を洗うことや、朝と夜に保湿オイルやクリームを使うことを勧める。)
(注:外出制限を受け、水の消費量が激減し、水道菅に水が溜まっている時間が長くなり,腐敗防止のため、塩素濃度を上げているとの報道もあります。)
 
・手洗い回数の増加
 石鹸を使った手洗いや消毒液の使用増加により、皮膚表面のバリア機能が低下して、肌荒れが起きている(皮膚の乾燥を防ぐため、保湿クリームの使用を勧める)。
 
・室内にいること
 外出制限を受け、室内にいることが多く、暖房を入れることで、湿度が下がり肌の乾燥が起こっている(暖房を入れる際は20~21度に設定し、乾燥の症状がある場合は、加湿器やフェイシャルスプレーの使用を勧める)。

2020年4月9日・21時

【統計】
●9日(木),フランスでの感染者数は4,286人増え86,334人。入院者数は392人増え30,767人,うち重篤者は82人減り7,066人。病院での死者は412人増え(424人との報道もあり)8,044人,高齢者要介護施設での死者は929人増え4,166人,フランス国内の死者数計は12,210人。
 
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から54人増え2,962人,重篤者は18人減り720人。病院での死者数は31人増え685人。

●県別入院者数・死者数(対前日増加人数)
 リヨン市を含むローヌ県が1,197人(+47)、死者282人(+9)。アン県が125人(+1)、死者35人(+4)。アリエ県が57人(+4)、死者10人(+0)。アルデッシュ県が107人(+0)、死者38人(+3)。カンタル県が27人(+1)、死者0人。ドローム県が241人(-6)、死者71人(+2)。イゼール県が236人(+8)、死者38人(+3)。ロワール県が472人(-3)、死者95人(+5)。オート・ロワール県が24人(+2)、死者4人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が73人(-1)、死者15人(+1)。サヴォワ県が121人(-1)、死者20人(+0)。オート・サヴォワ県が282人(+2)、死者77人(+4)。

※上記のオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の統計には高齢者要介護施設分は含まれていない。

【報道概要】
●4月15日まで予定されていた外出制限措置は延長される見通しであり,報道によれば,13日(月)の夜にマクロン大統領がテレビ演説を行い、外出制限の延長期間や新型コロナウイルス対する今後の方針を明らかにする予定。

●ミュリエル・ペニコ労働大臣はテレビインタビューに答え,約62万8000社(約690万人)が部分的失業(一時帰休)を申請している。雇用主は社員・従業員へ支払う休業手当について,フランス政府とUNEDIC(失業保険団体)に補填を求めるが,その金額は200億ユーロを越える見通しと発言。

●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏保健庁次長はBFM Lyonに出演し、「オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方では、新たな入院者数が退院者数を下回り、減速傾向にあるが、まだ警戒する必要がある」と話した。

●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会議長は、病院と要介護高齢者施設への人員強化のため、同地域圏の看護学生9,000名の動員要請を行った。

●ヴィルユーバン市では真夜中,母親(31歳)が内縁の男(34歳)から暴力を受けているとして,14歳の少年が警察に通報した。男はナイフを持って母親を脅すなどもしていた。

●サンテ・ティエンヌ市では感染拡大を防ぐため,9時~21時の間,ジョギングなどの発汗し,息を切らすようなスポーツ活動を禁止した(21時以降,翌9時は対象外)。

●アン県では、外出制限の違反を繰り返した11名が勾留され、うち4名が投獄された。勾留された人は「自分は若いのでコロナウイルスと関係ない。」といったような理由で、故意に外出制限を無視した模様。また同県のブーカン・ブレス市ではバーに集まって飲酒をしていた約10名を警察が発見し、135ユーロの罰金が科された。県警は、近日、好天に誘われ外出する人が増加していると警告している。

●イゼール県議会は、県内の高齢者施設入所者が家族とコミュニケーションを容易に取ることができるように、テレビ電話システムを配備する。E-lioと呼ばれる同システムは、高齢者施設のテレビ画面と家族のスマートフォンを繋ぐことが出来る。

●外出制限を受け、リヨン・オペラ座はフランス・テレビジョンと連携し、オペラ公演映像を無料公開している。毎週木曜日に演目が追加され、本日はモーツァルトのドン・ジョヴァンニが追加された。以下のリンクより視聴可能。
https://www.opera-lyon.com/fr/mediatheque

●新型コロナウイルス仏学術評議会議長は、「80歳以上の感染者の致死率は15%に達している。フランスの人口約6,700万人のうち,5,720万人が70歳以下,990万人が70歳以上(うち420万人が80歳以上)。よって,年齢を基準にすれば約1,000万人が感染により重症化する危険がある。また,高血圧,糖尿病,冠動脈疾患の持病がある人,喫煙中毒や肥満の人も高リスクである。フランスには70歳以下で慢性疾患を持つ人が630万人にいる。よって,(70歳以上の高齢者と慢性疾患患者を合計した)約1,700万人が感染により重篤化する恐れがある。」との見解を示した。重症化リスクがある人は、特に厳格な外出制限を行う必要があると勧告した。

●ANAが8日付,JALが9日付で減便情報を更新しています。
 ANA:https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200206/
 JAL:https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/inter/200313_03/