フランスにおける新型コロナウイルスの発生状況(2020年3月31日~4月4日)
2020年4月4日・23時
●4日(土),フランスでの感染者数は4,267人増え68,605人。入院者数は711人増え28,143人,うち重篤者は176人増え6,838人。病院での死者は441人増え5,532人,高齢者要介護施設での死者は612人増え2,028人,よって,3月1日以降の国内の死者数は計7,560人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から36人増え2,874人,重篤者は24人増え749人,死者数は30人増え478人。なお,本日の退院者数は157人。
●県別入院者数・死者数(対前日増加人数:ただし参考値)
リヨン市を含むローヌ県が1,215人(+13)、死者198人(+14)。アン県が109人(+9)、死者22人(+5)。アリエ県が44人(+4)、死者7人(+0)。アルデッシュ県が87人(+0)、死者26人(+2)。カンタル県が25人(+1)、死者0人。ドローム県が254人(+4)、死者55人(+3)。イゼール県が204人(+2)、死者23人(+2)。ロワール県が466人(+17)、死者70人(+1)。オート・ロワール県が23人(+3)、死者3人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が69人(+0)、死者4人(+0)。サヴォワ県が114人(+5)、死者15人(+0)。オート・サヴォワ県が264人(+0)、死者55人(+3)。
【報道概要】
●パリなどで復活祭休暇が始まり,南仏へ移動する人を取り締まるため,リヨン地域でも検問を強化。ローヌ県副知事によれば午前中だけで150台の車を検問したが,大部分が規則を守っているとのこと。イゼール県では検問を受けた55歳が逃走,後に確保されたが,警察を複数回にわたり蹴るなどしたため逮捕された。
●リヨン大学病院では,感染者用の病床数に余裕はあるものの,防護服,マスク,手袋が不足しているとして,市民に支援を呼び掛けた。
●ローヌ県憲兵隊は,「詐欺師のアイデアは尽きない」として,家を消毒すると偽って金銭を要求する詐欺が発生しており,注意喚起している。
●オート・ロワール県のAu Puy-en-Velay市では,定期的な市内の殺菌・消毒作業が行われることとなった。市長はインタビューで,これは予防的な措置であり,消毒することで何かが悪くことはないと語った。
●グルノーブル大学病院では,3月20日から支援金を呼び掛け,わずか2週間で147,000ユーロ(約1,735万円)の募金があった。医療関係者のみならず,患者や研究者のために使われる。
【あとがき】
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2020年4月3日・23時
●3日(金),フランスでの感染者数は5,233人増え64,338人。入院者数は1,186人増え27,432人,うち重篤者は263人増え6,662人。死者は588人増え計5,091人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から132人増え2,838人,重篤者は25人増え725人,死者数は44人増え448人。なお,本日の退院者数は163人。
●地域圏内の944の高齢者要介護施設のうち,379施設で感染者が発生。右感染者のうち202人が施設で,38人が病院で死亡。
●入院者数・死者数(対前日増加人数:ただし参考値)
リヨン市を含むローヌ県が1,202人(+64)、死者184人(+11)。アン県が100人(+0)、死者17人(+3)。アリエ県が40人(+3)、死者7人(+1)。アルデッシュ県が95人(+12)、死者24人(+1)。カンタル県が24人(+3)、死者0人。ドローム県が250人(+21)、死者52人(+8)。イゼール県が202人(+3)、死者21人(+5)。ロワール県が449人(+14)、死者69人(+7)。オート・ロワール県が20人(+3)、死者3人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が71人(+0)、死者4人(+1)。サヴォワ県が109人(+0)、死者15人(+1)。オート・サヴォワ県が276人(+22)、死者52人(+6)。
【報道概要】
●フィリップ首相はTF1のテレビ番組に出演し、現在,4月15日までを予定している外出制限措置が延期される可能性を示唆。また、今週末からパリやモンペリエを含むゾーンC(オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏はゾーンA )で復活祭休暇が始まるにあたり、くれぐれも移動をしないように呼び掛けた。検問も強化される。
●ブランケール国民教育相は、6月17日から実施予定であったバカロレア試験の中止を発表。高校での本年度内申点による選別が行われることになる。
●リヨン市とヴィルユーバン市で警察による監視ドローンのテストが行われ、近日中に導入される予定。ドローンの導入により、広範囲に渡って不正な人の集まりや移動を察知できる。なお、ドローンでの録画は行わない。
●リヨン大学病院のシャホ副事務局長はBFMテレビに出演し,現時点においては同大学病院の病床は飽和状態になく,感染者及び重篤者の受け入れが可能だと発言。現在,200人の重篤者を含む1,200人がローヌ県及びイゼール県北部の病院に入院しているとのこと。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏は300万枚のマスクを中国に注文。昨晩,うち50万枚がリヨン・サンテグジュペリ国際空港に到着。
●ローヌ県憲兵隊は、外出制限期間中の交通違反が増えていると警告。交通量が少ないこと機に、スピード違反が多くみられる。2日Brignais市では、時速90km制限のところ時速184kmで走行している車が確認された。運転手は無効の運転免許書を所持しており、現在拘束中。
●アヌシー市では,外出制限期間中により良い教育環境を提供するため,200台のパソコンを特に小4・小5年生を対象に貸し出す。また,家庭のインターネット契約が十分でない家庭には通信費を補助する。
●Pays du Mont-Blanc病院では,ここ数日で4人の感染者が死亡。現在,10人の感染疑いを含む約30人が同病院に入院。病院長によれば,感染者用として100床を確保しているとのこと。
●ヴィルフランシュ・シュール・ソーヌ市では、ドライブスルー式のコロナ検査が導入された。感染の疑いの症状がみられ、医者に検査が必要と診断された人のみが検診を受けられる。現在1日約20件のペースで検査が行われいるが、回数を増やしていきたいと当検査場関係者は話している。
●アルデッシュ県庁は、新型コロナウイルスに感染し、軽症であるホームレスの受け入れ施設を探している(当初はDarbre市の施設で受け入れが決まっていたが断念し、再度施設を探している)。
●イタリアでは過去24時間で2,339人の新たな感染を確認し,766人が死亡。感染者数計は119,827人,死者数計14,681人となった。
2020年4月2日・21時
●2日(木),フランスでの感染者数は2,116人増え59,105人(昨日は56,989人)。入院者数は1,607人増え26,246人,うち重篤者は382人増え6,399人。死者は471人増え計4,503人(うち要介護高齢者施設での死者が884人以上)。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から71人増え2,706人,重篤者は28人増え700人,死者数は55人増え404人。なお,本日の退院者数は181人。
●同地域圏の入院者増加数の推移は3月28日が291人,29日が207人,30日が216人,31日が142人,4月1日が127人,本日が71人と着実に減少。他方,死者数は3月28日が30人,29日が33人,30日が38人,31日が29人,4月1日が53人,本日が55人となり,減少は見られない。
●入院者数・死者数
リヨン市を含むローヌ県が1,138人、死者173人。アン県が105人、死者14人。アリエ県が36人、死者6人。アルデッシュ県が83人、死者23人。カンタル県が21人、死者なし。ドローム県が229人、死者44人。イゼール県が199人、死者16人。ロワール県が435人、死者62人。オート・ロワール県が17人、死者3人。ピュイ・ド・ドーム県が74人、死者3人。サヴォワ県が115人、死者14人。オート・サヴォワ県が254人、死者46人。
【報道概要】
●フィリップ首相は、国民議会の聴聞に対し、外出禁止令は全国一斉に解除するのではなく、地域や年齢を考慮し、段階的に解除していくことになるだろうと発言。
●カスタネール内務大臣は,スマートフォンでQRコードを表示する形式の特別外出許可証が来週6日(月)から利用可能と発表。
●ヴォキエ・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏議会議長が提案した特別措置が議会で可決された。措置は以下のとおり。
・地方経済への緊急計画(6億ユーロ)
・家庭内暴力対策の緊急計画(210の滞在場所を配備)
・購買センターを医療従事者の必要物資手配用に転換
・感染予防用品の配布に向け、州保健庁との連携
・透明仕切り板設置を希望する薬局や商店への補助(500ユーロ)
●現在La posteによる郵便配達は週3回行われているが、6日(月)より3,000人を増員し、週4回の配達を行う予定。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏保健庁は、物体の表面でのウイルスの生存期間と外出制限期間中で人が少ないことを考慮し、リヨン市内の消毒液散布作業の必要はないと発表。ただし、帰宅後は靴を脱ぐこと,石鹸での手洗いを徹底するように呼び掛けている。またウイルスの付着の疑いがある衣服は60度以上のお湯で30分以上の洗濯をするように勧めている。
●サヴォワ県知事(54歳)がコロナウイルス検査を受け、陽性反応が確認された。症状は軽く、自宅で仕事を続け、外部との接触を避けている。
●サヴォワ商工会議所は、外出規制中の店舗や倉庫の盗難防止のため、警察や憲兵隊による監視強化を発表。
●イタリアでは過去24時間で760人が死亡し,死者数計13,915人となった。
●1日,メルケル・ドイツ首相は3月22日以降ドイツ全土で実施している接触制限措置を,4月19日まで延長する旨発表。
●スイスとイタリア国境のマッターホルンでは,人々に希望を与えるため,毎晩,プロジェクションが行われている。https://www.zermatt.ch/fr/hope
●NHKスペシャルで,「人がクシャミをしたときに飛沫物がどのように空間に滞在するのか」を特殊カメラで撮影した映像が感染予防対策の参考になるところ,動画を共有します。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/ataglance/844/
●ドイツでの空路での乗継ぎにあたっての注意点
日本人が,第三国から空路でドイツに到着し,トランジット(入国を伴わずトランジットエリア内で乗り継ぎ)で日本へ帰国することは可能。なお,空港内の各種サービス施設は一部を除き営業を停止しており,飲食物の入手が困難な状況。
乗継ぎでフランクフルトで一泊する必要があっても,空港の外に出て(ドイツに入国して)ホテル等で宿泊することはできない。ただし,空港トランジットエリア内には,宿泊や休憩が可能なトランジット・ホテルがあるため,利用する場合は,事前に空き状況等を要確認(https://www.mycloud.de/en/home/)。
フランクフルトで乗り継いで日本に帰国する場合,航空券を購入する際(またはチェックイン手続き時)に,預け入れ荷物がスルー(空港で荷物を引き取り,預け入れ直す必要がない)で日本に運ばれるか要確認。仮にフランクフルト空港で荷物をピックアップするためには,一度入国手続きをする必要があるが,入国を許可されない可能性が高い。
2020年4月1日・22時
●1日(水),フランスでの入院者数は1,882人増え24,639人,うち重篤者は452人増え6,017人。死者は509人増え計4,032人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から127人増え2,635人,重篤者は45人増え672人,死者数は53人増え349人。なお,本日の退院者数は197人で入院者数より多い。
●入院者数・死者数(対前日比)
リヨン市を含むローヌ県が1,114人(+52)、死者153人(+21)。アン県が92人(+19)、死者12人(+2)。アリエ県が38人(+1)、死者5人(+0)。アルデッシュ県が85人(+0)、死者17人(+4)。カンタル県が12人(+0)、死者なし。ドローム県が240人(+26)、死者40人(+1)。イゼール県が186人(+10)、死者15人(+2)。ロワール県が414人(+0)、死者57人(+13)。オート・ロワール県が17人(+1)、死者3人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が77人(+19)、死者2人(+1)。サヴォワ県が110人(+8)、死者6人(+1)。オート・サヴォワ県が250人(+3)、死者39人(+8)。
【報道概要】
●カスタネ―ル内務大臣は、これまで580万回の検問がフランス全土で行われ、35万9千件の違反があったと発表。
●ミュリエル・ペニコ労働大臣は、フランス全土で33万7千社が360万人の従業員を「部分的失業」として申告したと発表。リヨン商工会議所によると、地域圏の69%の会社が同制度を利用(部分的失業とは、雇用の解消ではなく中断であり,従業員には額面給与の少なくとも70%が休業手当として支給される)。
●オート・サヴォア県の要介護高齢者施設でこれまで計19名の死亡を確認(Sillingy市の施設で14名、Cervens市の施設で5名)。当施設では人手不足が深刻であり、求人を行っている。
●イゼール県のLa Verpilliere市の要介護高齢者施設では,3月27日から30日の4日間で9名が死亡。当施設はコロナウイルス感染拡大前から,季節性インフルエンザ感染防止のために隔離を開始したが施設内で感染が発生。
●アヌシー・ジュヌヴォワ総合病院では、感染者80名が入院し、30名が集中治療室で治療中。当病院は飽和状態に陥っておらず、感染患者用に50床、集中治療室10床の受け入れが可能。
●リヨン市立図書館では、本日から無料でオンラインサービスが利用可能。当図書館のサイトで会員登録後、図書館で収集・保存しているデジタル資料・新聞・雑誌が閲覧出来る。
●JALの運航日程(4月1日更新版):https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/inter/200313_03/
●ANAの運航日程(4月1日更新版):https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200206/#5
●外出制限期間中の病気・ケガ
保健省は、かかりつけの一般医へ電話診察するよう呼び掛けている。電話での診察ができず、医師が来診するよう指示した場合は、外出許可証の「Consultations et soins」項目にチェックし、許可証を持って外出する。医師への予約専用サイト「Doctolib」で予約を取る場合、来診もしくはビデオ診察を選択可(https://www.doctolib.fr/video_consultation)
骨折した場合、救急病院に行くことになるが,救急病院ではCOVID-19感染対策の措置が取られているとのこと。
歯痛の場合で、かかりつけの歯科医と連絡が取れない場合、医療管理センターへ電話し(09.705.00.205)、当直歯科医の情報を得る。激しい歯痛の場合、リヨン市であれば歯科専門救急病院は7区にある「Service de soins dentaires et d'odontologie hospitaliere」で診察可能。病院に行く前に必ず事前に電話で問い合わせなければならない。(電話番号:04.27.85.40.23,https://www.chu-lyon.fr/fr/transfert-urgence-dentaire)
避妊ピルや長期的な治療で薬を服用している場合,古い処方箋でも薬が購入することも可とのこと(詳細は医師もしくは薬剤師にお尋ねください)。眼鏡が壊れた場合について、サイト(https://www.urgenceopticien.fr/)で現在営業しているお近くの眼鏡専門店を検索することが可能。
●イタリアでは過去24時間で727人が,スペインでは864人が死亡。
2020年3月31日・22時
【訂正】
昨日の領事メールで,フランス滞在許可証の有効期限が3月16日~5月15日となる外国人で,「既に延長手続きを行っている者は」、特別措置として180日間まで滞在の延長を可能としたとお伝えしましたが,「延長手続きを行っていない場合」でも,滞在延長が認められるとのことです。
他方,本件はあくまでもフランス国内の特別措置です。よって,日本へ帰国する際に他のヨーロッパ諸国を経由する場合,シェンゲン協定国であれば同国で出国手続きが行われるため,滞在許可証の有効期限が切れていることから,上記の特別措置であることを説明したとしても,EU圏内での不法滞在と見なされ,出国できないなどの問題が生じる可能性があります。乗り継ぎではなく他のEU諸国に入国する際も同様であり,この点はフランス内務省も注意喚起していますので,邦人の皆様におかれては特に留意願います。
https://www.service-public.fr/particuliers/actualites/A13950
【感染者数統計】
●31日(火),フランスでの感染者は7,578人増え52,128人,入院者数は1,749人増え22,757人,うち重篤者は458人増え5,565人。死者は499人増え計3,523人,自宅待機者は3,810人増え16,404人。
●オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏の入院者数は前日から142人増え2,508人,重篤者は30人増え627人,死者数は29人増え296人。なお,本日の退院者数は142人で入院者数と同数。
●入院者数・死者数(対前日比)
リヨン市を含むローヌ県が1,062人(+66)、死者132人(+9)。アン県が73人(+5)、死者10人(+0)。アリエ県が37人(+5)、死者5人(+0)。アルデッシュ県が90人(+12)、死者13人(+1)。カンタル県が12人(+2)、死者なし。ドローム県が214人(+3)、死者39人(+7)。イゼール県が176人(+4)、死者13人(+2)。ロワール県が421人(+29)、死者44人(+6)。オート・ロワール県が16人(+0)、死者3人(+0)。ピュイ・ド・ドーム県が58人(+0)、死者1人(+1)。サヴォワ県が102人(+19)、死者5人(+0)。オート・サヴォワ県が247人(+5)、死者31人(+4)。
【報道概要】
●リヨン大学病院には、567名の感染患者が入院中,146名が重篤。なお、これまで同病院の医療従事者898名が検査を受け、291名が陽性と診断された。また,同大学病院とアン県ブールカン・ブレス市のFleyriat病院では、医療体制強化の為、医療従事者の求人を行っている。リヨン大学病院では既に看護師600名と医師800名を確保したが、現在も求人を続けている。
●リヨン市とサンテグジュペリ国際空港を結ぶローヌエクスプレスが明日4月1日から運行を停止する。代替交通手段として,6時~21時に限りローヌエクスプレスのチケットを持つ者はタクシーを利用することが可能(今晩発表された報道のため,貸切り又は乗合タクシーの何れか等詳細は不明。仮に乗り合いタクシーの場合,密閉空間に30分程度,複数人で密着した状態が続き,利用にあたっては高い注意が必要)。
●コロナウイルス感染拡大を受け、5月16日から24日までEurexpo で開催予定であったリヨン見本市(Foire de Lyon)の2回目の延期が決定。延期日程は未公表。
●キメルフェルド・リヨンメトロポール議長は今朝のBFM TV Lyonに出演し、6月・7月にフルヴィエールの古代ローマ劇場で開催予定のコンサートNuites de Fourviere の延期の可能性を示唆。
●グルノーブル市長は、先週1週間で1,119件の検問が実施され、85人が違反したと発表。
●マクロン大統領はアンジェ市にあるマスク工場を訪問。マスクの必要性を強調し、4月末までに1週間あたり1500万枚のマスクを国内生産すると話した。
●パリの主要空港の1つの、オルリー空港が本日閉鎖された。
●ベルギーで12歳の少女が新型コロナウイルス感染により死亡。同国で子供の犠牲は初めて。エマニュエル・アンドレ政府報道官は「極めて稀な例であり、衝撃を受けた。」と話した。
●イタリアでは過去24時間で837人が,スペインでは849人が死亡。死者数計はイタリアが12,428人,スペインが8,189人。感染者数はイタリアが計105,792人,スペインが94,417人。
●29日,シアッパ男女平等担当長官は,移動制限が始まって以降,配偶者間暴力が再燃しているとし,パリ警視庁の管轄区域では1週間で通報が36パーセント増加したとのこと。また,ベルベ司法大臣による動画メッセージで,家族間の暴力が認められる場合には同居を強いることは不可能であり,裁判官は暴力的な配偶者の排除を宣告するため,接触禁止を宣告するため,保護命令を発するため,我々は裁判所にいるとし,「arretonslesviolences.gouv.fr」へのアクセス,17番(警察),3919番(特に配偶者間暴力による女性の被害者)が有益な助言をすると述べた。また,耳が不自由女性は114番でチャット,SMSにより助けを求めることが可能。
司法省のプレスリリースでは,児童保護にも言及しており,「児童の声」(La Voix de l'Enfant:01 56 96 03 00),「青少年」(L'enfant Bleu:01 56 56 62 62),「見かけ倒しの人」(Colosse aux pied d'argile:07 50 85 47 10),「ストップ,虐待/子供と共有」(Stop maltraitante / Enfance et Partage:0 800 05 1234)を案内。親の燃え尽き症候群への助言として,「閉ざされた親のガイド:50のプロのアイデア」を閲覧する(以下のリンクから参照可能)を紹介。
https://www.egalite-femmes-hommes.gouv.fr/publications/droits-des- femmes/autres/guide-des-parents-confines-50-astuces-de-pro/